はじめてのいちろくよんいじり

ALFA164QVの整備記録ですが何かの役に立てれば・・・!?

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タイミング・ベルトの張り調整

今回はタイミング・ベルトの張り調整をやってみたいと思います。




私の164は前期型です。
タイミング・ベルトの張りを与えるのに油圧式テンショナーを使用しています。
油圧式と言っても油圧の力でベルトに張りを与えているのではなく、スプリングの力で張力を与えている方向とは逆の緩める方向に油圧をかける事によってベルトの張りを調整する仕掛けなのです。

なぜ、このようなテンショナーを使用することになったのかですが、おそらく設計の初期段階でいろいろ不具合があったのだろうと思います。
というのは、エンジン始動時に「コマ飛び」という有ってはならない現象が起きた為、エンジンが始動する時はベルトの張りを強くする必要がありました。

前期型164のタイミング・ベルトはベルト自体が薄く、歯(山)が低く、カムプーリとの噛み合いが浅いのです。
ベルトが緩過ぎてもいけないし、きつくベルトを張りすぎてもベルト自体が薄いので耐久性が無くなります。
そこで、エンジン停止時からエンジン始動時まではスプリングの押す力がそのままベルトの張力として働き、エンジン始動後はエンジンオイルの油圧の力によって張力が加減されるという仕掛けが考え出されたのだと思います。

後期型164のFL以降の12バルブエンジンはメカニカル・テンショナーに対応する為にタイミングベルト自体の厚みが増し、歯(山)も高くなるに伴い、カム・プーリも同形状に変更されました。


で、前期型164の3000ccV612バルブエンジンのタイミング・ベルト油圧テンショナーの調整方法ですが・・・

HI3702080001.jpg



HI3702070001.jpg
テンショナー単体の画像にありますように、張り調整時には「基準ピン」をテンショナー・アームとテンショナー本体のサービス・ホールに貫通させるように突き刺します。
本体側の穴径と、アーム側の穴径が異なる為、段つきのピンが必要になります。
画像には白っぽいピンを差し込んでいますが、これは私の手持ちのロール・ピンという部品を打ち込む為の工具(φ5mm)がたまたま上手い具合に嵌ったので差しています。
基準ピンはメカニック自身も、現物合わせの手製工具を使用している方もいらっしゃいます。
なぜ、このように基準ピンを差し込むのかと言うと、テンショナー・アームが下がった状態(エンジン始動後に油圧が掛かり、テンショナーのピストンが縮んだ状態)を再現する為なのです。
このテンショナーの状態でタイミング・ベルトの張り調整をするのです。




HI370219_convert_20100218213752.jpg
実際の作業方法は、クランク・シャフト・プーリに付いている大きなナットに41mmソケット・レンチを差し込んで、右回転に回しますが、決して左回しをしてはいけません。そして、クランクシャフトの位置を1番シリンダー圧縮上死点、もしくはその角度から僅かに進んだ角度(プラス3度くらい)に合わせます。
画像にありますように、クランクシャフト・プーリには0マークがあり、そのマークとエンジンブロック側の矢印を合わせます。
この位置が一番、タイミング・ベルトとテンショナー・プーリの当たる部分が緩む場所なのです。



HI370217_convert_20100218213648.jpg
ここで、テンショナーのサービス・ホールに基準ピンを差込みます。
差し込む時には、太長いドライバー等を使ってテコの要領でテンショナー・アームを押し上げないと基準ピンは上手く刺さりません。
アームをピンで固定出来たら、テンショナー本体を固定しているM8ナット2個を緩めましたら、押すスプリングの力によって、テンショナー本体が右の方へ(正確には左回転)少し動きます。
テンショナー本体が落ち着いた位置でM8ナットを2個とも仮締めします。
クランクシャフト・プーリを2回転させてから、タイミングベルトの張り具合を確かめます。張り過ぎの場合は、少し張力を緩める方向にM8ナットを少し緩めて微調整します。



基準ピンを抜いて、ナットの締め忘れが無いか、安全確認を行ったのちにエンジンを始動させてテンショナー・アームの動きを目視で確認します。
エンジンが十分に温まった状態になった時にテンショナー・アームとテンショナーのピストンとが「カチカチ」っと叩き音を立てている場合はほんの少しベルトの張力が強い可能性がありますのでほんの少し緩めるように微調整します。

何度も調整をやってみると感覚がだんだんと分かってきます・・・(汗)

  1. 2010/02/18(木) 21:54:52|
  2. エンジン
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164と付き合い始めてから10年以上経っても、未だに乗り続けているのは何でだろう・・・とあまり深く考えずに楽しく乗れればすべて良し!

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